コーヒーについて

コーヒー豆の収穫から出荷までの工程を解説します!

 

コーヒー豆のルーツについて、前の記事ではご紹介しました。

コーヒーの木とコーヒーチェリー
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収穫したコーヒーチェリーが日本に輸入されてくるまでには、まだまだ長い道のりがあるんです。

コーヒーチェリーを収穫して出荷するためには、次の工程をふむ必要があります。

収穫 ⇒ 精製 ⇒ 選別・格付け ⇒ カッピング ⇒ 出荷

ここでは、その工程について詳しく見ていきます。

 

収穫

コーヒーチェリーの収穫は、短期集中型!

熟したら10~14日という短期間のうちに、一気に収穫しちゃいます。

収穫の仕方は、作っている国や農園によってまちまち。

 

同じ枝になっているコーヒーチェリーでも熟す早さが違うんですけど、それを気にするかどうかが収穫の仕方にも関係してきます。

高い品質のコーヒー豆を作っている農園では、熟したものだけを一つ一つ手で摘んでいきます。

そんなことを気にしてられない農園では、熟してるかどうか関係なく、枝についている実をしごきとったり、木の下に布を敷いて木をゆすったり棒で叩き落したりして収穫します。

結構、あらっぽいやり方ですね。

日本での桃とかブドウの収穫風景と比べると、ちょっと考えられない光景かも(笑)

売り物になるコーヒー豆はコーヒーチェリーの種の部分なので、実の外側にちょっとした傷がついても問題ないってことなんでしょうか。

ブラジルなどの大規模な農園では手摘みが現実的ではないので、機械での収穫もされています。

ただ手摘みでない場合、腐っていたり未熟だったりといった余分な実や異物がどうしても紛れこんでしまいます。

それは承知の上で、広大な農園では質よりも効率を優先しないと、実がどんどん熟しすぎたりしちゃうので仕方ないんでしょうね。

 

収穫したコーヒーチェリーは、放置しておくと短時間のうちにすぐ果肉が腐ってしまいます。

もたもたしてられません!スピードが命!

収穫したら、数時間以内にすぐさま次の工程へ!

 

精製(生産処理)

収穫したコーヒーチェリーは、続いて「精製」作業に入ります。

「精製」って、あまり聞きなれない言葉ですよね。

「精製」というのは、収穫したコーヒーチェリーの実から種子(生豆)を取り出す処理のこと。

「生産処理」といったりもします。

精製方法には、ナチュラル(非水洗式)、ウォッシュド(水洗式)、パルプドナチュラル(半水洗式)、スマトラ式の大きく4つあります。

 

精製について詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

コーヒーチェリーから生豆を取り出す4つの精製方法を解説します!

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ちなみに、コーヒーチェリー1kgから、生豆はだいたい200gほど取れます。

コーヒーチェリーの5分の1になっちゃうんですね。

1本のコーヒーノキから3~5kgのコーヒーチェリーが収穫できるので、1本のコーヒーノキから生豆は600g~1kgほど取れることになります。

手間がかかるわりに、意外と少ないですね。

精製を終えるとようやく、コーヒー豆は長期間の貯蔵や輸送に耐えられるようになります。

ここでやっと一息つけますね・・・ホッ(笑)

 

選別・格付け

生豆を取り出したら、選別機を使ってコーヒー豆の中にまぎれた欠点豆や異物を取り除いて、サイズ、色、比重などで振り分けます。

それが終わったら、機械では取り除ききれなかった欠点豆や異物を手で取り除くハンドピックを行います。

長年ハンドピックで選別するのが主流でしたが、最近では機械を導入しているところが増えています。

 

欠点豆とハンドピックについて、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

コーヒー豆に混入する欠点豆とハンドピックについて解説します!

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輸出するにあたって、コーヒー豆を品質で等級に振り分ける格付け(グレーディング)が行われます。

この格付けは、国によって違っていて、主に「産地の標高」「スクリーンサイズ(豆の大きさ)」「欠点数」の3つの方法があります。

 

等級と格付けについて、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

コーヒー豆の等級(グレード)と格付け方法を生産国別に解説します!

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カッピング(カップテスト)

続いて、実際にコーヒー液にしてみた時に香りや味に問題がないか、輸出基準をクリアしているかをチェックします。

ワインのテイスティングのようなもので、「カッピング」とか「カップテスト」と呼ばれています。

この「カップ」はコーヒー液のことで、カッピングは農園や工場で行われます。

そこで品質がチェックされ、この結果によって値段が決まります。

 

カッピングについて、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

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コーヒーのカッピングについて解説します!

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出荷

全ての工程を終えたコーヒー豆は、ここでようやく出荷となります。

コーヒー豆は基本的に船で運び、中南米から日本まで運ぶのに大体1ヵ月ほどかかります。

一般的なコーヒー豆の場合には、コンテナに入れられて輸送されます。

一方、スペシャルティコーヒーのような高級な豆は、これまで麻袋(またい)に袋詰めされることが多かったんですが、最近ではグレインプロというビニール袋と麻袋で二重に包装するのが主流になりつつあり、他には真空パックにすることもあります。

こうすることで、麻袋だけで包むよりも、輸送している間に起きる品質の劣化をだいぶ軽減できるようになったんですよ。

ちなみに、このコーヒー豆が詰められた袋は、1つあたり大体60~70㎏です。

日本人に身近なお米でいうなら、昔使っていた米俵が60㎏で、今一般的に使われている米袋はその半分の30㎏です。

30㎏の米袋もなかなかの重さなので、その倍の60㎏ってかなりの重さですよね。

腰に負担がかかりそうです(苦笑)

 

まとめ

この記事では、収穫から出荷までの各工程について見てきました。

これでようやく日本にコーヒー豆が届けられるわけですね。

輸入されるまでの一連の工程を知ると、普段何気なく飲んでいるコーヒーも有り難さがひとしおです。

ちょっとコーヒーを飲む時の意識が変わるかもしれませんね!

 








 

 

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