コーヒーについて

コーヒーを美味しくする砂糖の選び方について解説します!

 

「コーヒーに砂糖をいれるなんて邪道だ!」なんて思っていませんか?

コーヒーはこうして飲まなきゃダメ!なんて決まりはないんです。

少し甘味が欲しいと思って、砂糖を入れたって全然問題ありません!

 

ただひとくくりに砂糖といってもたくさん種類があるので、どのタイプがいいのか悩みますよね?

お店でコーヒーを頼んだ時にも、いろんなタイプの砂糖が出てきますし。

砂糖の中にはせっかくのコーヒーの風味を邪魔してしまうものもあるので、砂糖の特性をきちんと見極めて選ぶようにしましょう!

この記事では、砂糖の種類とその特徴、そしてコーヒーとの相性について解説します。

 

砂糖の種類

砂糖にはたくさんの種類がありますが、どれも「サトウキビ」や「てんさい」という植物を主な原料としていて、主な成分は「ショ糖(スクロース)」というブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)が結合した糖の一種です。

また、製造方法によって「分蜜糖(ブンミツトウ)」と「含蜜糖(ガンミツトウ)」の2つに大きく分類されます。

それぞれの主要な砂糖について詳しく見ていきましょう。

分蜜糖(精製糖)

分蜜糖(精製糖)は、原料から不純物を取り除いて糖蜜から結晶を分離して取り出した砂糖のことです。

精製過程の中でミネラル分はほとんど取り除かれます。

加工の仕方によって、分蜜糖はさらに次の4つに分類されます。

  • ザラメ糖(双目糖) --- グラニュー糖、白ザラ糖、中ザラ糖
  • 車糖(クルマトウ) --- 上白糖、三温糖など
  • 加工糖 --- 角砂糖、氷砂糖、コーヒーシュガー、粉砂糖など
  • 液糖 --- ガムシロップ、清涼飲料水など

 

グラニュー糖

外国で砂糖といえば、グラニュー糖が一般的です。

精製度が高くあっさりとした甘さでクセがないので、コーヒーが本来持つ風味を損なうことなく楽しむことができます。

さらに、サラサラしていて量の微調整ができることや水に溶けやすいこともあり、コーヒーにはうってつけです。

コーヒーだけでなく、紅茶や洋菓子、料理など様々なものに幅広く使われます。

 

白ザラ糖(シロザラトウ/白双糖)

精製度が高く無色透明で、グラニュー糖より結晶は大きくキラキラとした光沢があります。

クセがなく品のある淡白な甘さで、コーヒーの風味の邪魔をすることなく甘さを加えることができます。

ただ、結晶がグラニュー糖より大きいぶん、溶けるのに多少時間がかかります。

基本的には高級なお菓子やリキュールに使われることが多く、一般の家庭で使われることはほとんどありません。

身近なところでいうと、綿あめやザラメのおせんべいに使われているのも、この白ザラ糖です。

 

中ザラ糖(チュウザラトウ/中双糖)

黄褐色で、白ザラ糖とほぼ同じくらいの結晶の大きさをしています。

茶色がかった黄褐色なのは、精製工程の中で何度も加熱を繰り返してカラメル化が進んだためです。

ものによっては、表面にカラメルをかけている場合もあります。

独特のまろやかさとコクがコーヒーの風味を感じにくくさせてしまうので、コーヒーと合わせるのは難易度が高めです。

一般的には、煮物や漬物、佃煮といった和食に使われることが多いです。

 

上白糖(ジョウハクトウ/白砂糖)

日本独自の砂糖で、日本の家庭では一番よく使われています。

日本人が砂糖といわれてまず思い浮かべるのが、上白糖ですよね。

上白糖はグラニュー糖より結晶が小さく、しっとりとしていて甘味が強いです。

味にクセはないので、どんなコーヒーとも相性が良くコーヒーの風味を邪魔することはありません。

基本的には、コーヒーに限らず料理やお菓子などなんにでも合うオールマイティな砂糖です。

 

三温糖(サンオントウ)

黄褐色でしっとりとした砂糖で、甘味がとても強いです。

精製工程の中で糖液を何度も煮詰めてカラメル化するため、茶色っぽい色をしています。

三温糖のもつ独特の風味とコクのある甘さは、コーヒーのもつ本来の風味を消してしまいます。

コーヒーに合わせるとするなら、牛乳などを使ったアレンジコーヒーのほうが向いています。

料理にコクが出るので、主に煮物や佃煮などに使われます。

 

角砂糖

グラニュー糖を立方体に固めたものなので、コーヒーや紅茶との相性はバッチリです。

ただ固形になっている分、量を調整するのが難しかったり溶けにくくなっています。

1個の量が決まっているので、お菓子や料理を作る時にも便利です。

 

氷砂糖

氷のように大きく結晶化させたもので、ロックタイプとクリスタルタイプの2つの種類があります。

精製度が高くスッキリとした甘さなのでコーヒーにも合いますが、角砂糖よりもさらに溶けるのに時間がかかることと量の調整が難しくなります。

それを逆手にとって、だんだん溶けていくことで変化する味を楽しむのもありです。

溶けるのに時間がかかるという特性は、果実酒を作るのにもってこいです。

氷砂糖というと、梅酒を作る時に使うイメージが強いですよね。

 

コーヒーシュガー

氷砂糖の一種で、カラメル溶液を加えて茶褐色にしたコーヒーのための砂糖です。

大きさはものによって多少差がありますが、粒が大きく溶けるのに時間がかかるのが特徴です。

コーヒーに入れてから時間の経過とともにゆっくりと溶けていくので、徐々に変化する甘味を楽しめます。

 

ガムシロップ

グラニュー糖に水を加えて煮溶かし液体にしたものです。

粉状の砂糖が溶けにくいアイスコーヒーなどに使われます。

ホットコーヒーに入れると味が薄くなってしまったり、温度が下がってしまうので不向きです。

 

含蜜糖(ガンミツトウ)

分蜜糖と違って、糖蜜と結晶を分離せずに作られた砂糖のことで、ミネラル分が豊富でコクがあります。

代表的なものとして黒砂糖があります。

 

黒砂糖(黒糖)

糖蜜と結晶を分けずに、サトウキビの搾り汁をそのまま煮詰めてできた砂糖で、粉末タイプと固形タイプがあります。

主に沖縄県や鹿児島県の南西諸島で作られていて、かりんとうのような駄菓子に使われています。

黒砂糖は甘さが濃厚で独特の風味が強いので、コーヒーのもつ本来の風味を消し去ってしまいます。

アレンジコーヒーにしても黒砂糖の個性が強く際立ってしまうため、コーヒーと合わせるのはかなり難しいです。

 

 

コーヒーに合う砂糖とは

では、一通り砂糖の特徴を見た中で、どういった砂糖がコーヒーと相性がいいかをまとめておきましょう!

結論としては、総合的にみるとやはりグラニュー糖が万能ですね。

チェックポイントとしては、次のようなものがあります。

 

精製度の高い砂糖

コーヒーのもつ本来の風味を大切にするなら、コーヒーに余計な風味を加えない精製度の高い砂糖を選びましょう。

精製度が高いと、純粋にクセのない甘味だけをコーヒーに加えることができます。

精製度が高いのは分類でいえば含蜜糖よりも分蜜糖ですが、分蜜糖の中でも色が白、あるいは無色透明のものです。

精製度の高さは色にも表れてるので、分かりやすいですよね。

グラニュー糖、上白糖、白ザラメ、角砂糖、氷砂糖などが該当します。

 

量の調整がきく砂糖

グラニュー糖や上白糖のように結晶が細かく溶けやすいもののほうが、量の調節がしやすく扱いやすいです。

味の変化を楽しみたいのであれば、少しずつゆっくり溶けていく角砂糖や氷砂糖、コーヒーシュガーなどでもいいです。

あなたの好みや目的に合わせて選びましょう。

 

まとめ

この記事では、砂糖の種類と特徴について見てきました。

それぞれの砂糖によって違った味わいがあるので、コーヒーの種類にあわせて上手に組み合わせてバリエーション豊かなコーヒーライフを楽しみましょう♪

ブラックで飲むのもいいですが、たまには砂糖を加えて味の変化を感じるのも新鮮ですよ。

 

砂糖以外にも、水やミルクにもこだわってみると新たな発見があるかもしれません。

水とミルクの記事については、こちらを参考にしてください。

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