コーヒーについて

自宅でできる手網を使った自家焙煎にチャレンジしてみよう!

 

前回の記事でコーヒーの焙煎について解説しましたが、

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コーヒー豆の焙煎(ロースト)について解説します!

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「焙煎自体はプロが特別な機械を使ってやるもので、素人が手を出せるものではない」なんて思いませんでしたか?

でも、実際はそんなことないんですよ。

自宅でコーヒー豆の焙煎をする、いわゆる「ホームロースト」は想像よりはるかにハードルが低いです。

自宅で焙煎をするのに小型の家庭用焙煎機なども売られていますが、一番ポピュラーなのは手網を使った焙煎です。

 

この記事では、自宅で手軽にできるコーヒー豆の手網焙煎について解説します。

 

 

手網焙煎で準備するもの

手網焙煎では、次に挙げるものを準備しておきましょう。

基本的には家にありあわせの道具で十分できます。

 

手綱

コーヒー豆の焙煎専用の手網もありますが、ギンナンを煎るための網(通称ギンナン煎り)で代用できます。

お近くのホームセンターや金物屋などの実店舗や、アマゾンなどのネットでも手軽に買うことができますよ。

サイズも形もいろいろですが、おすすめとしては、直径20㎝、深さ5㎝ほどのフタ付きタイプ。

フタ付きであれば、焙煎中に網をどれだけ振っても豆が外に飛び出す心配がありませんからね♪

20分ほどひたすら振り続けることを想定して、腕に負担がかかりすぎない大きさを選びましょう。

 

カセットコンロ

焙煎に適した場所に自由に持ち運べる家庭用のカセットコンロがベスト。

焙煎していると、想像以上に煙や臭いも出ればチャフも激しく飛び散って散らかります。

それでも構わなければ、自宅のキッチンにあるガスコンロを使ってもOK。

コンロの周りにアルミホイルや新聞紙などを敷くと、少しは掃除が楽になるかも。

とにかく換気が十分にできて、掃除しやすい場所を探しましょう。

 

クリップ

手網のフタを留めるのに使います。

クリップをしないと、焙煎で網を振っている最中にフタが開いて豆が外に飛び出してしまうタイプの手網が多いです。

 

タイマー

時間を計りながら焙煎すると上達しやすい。

どのくらいの時間が経過すると、どのくらい焙煎度が進むのかを記録しておく。

1ハゼ、2ハゼ、煎り止めなどのタイミングの目安として時間を計っておく。

 

金ざる

焙煎した豆を広げて冷ますのに使います。

ステンレス製で底が平らなものがおすすめ。

ステンレスは焦げる心配がないですし、底は平らなほうが豆が重ならないので早く均一に冷ませますよ。

 

ドライヤー

焙煎した豆に風を送って冷ますのに使います。

うちわや扇風機などでもOK。

 

軍手

焙煎していると、豆の温度は200℃を超えるほどにまで熱くなります。

やけどしないように、軍手を必ず着用しましょう!

 

生豆

焙煎の主役である生豆は、手網のサイズによって適量が変わります。

手網のサイズに対して豆の量が少なすぎると焦げやすくなりますし、逆に多すぎると煎りムラができてしまうので、直径20~22㎝ほどの手網であれば豆は150~200g程度がおおよその目安です。

焙煎の前と後には、ハンドピックをして欠点豆を取り除いておきましょう。

ハンドピックについてはこちらの記事を参考にしてください。

コーヒー豆に混入する欠点豆とハンドピックについて解説します!

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生豆は取り扱っているお店が近くにないケースも多いので、インターネットで購入するのが現実的です。

 

手網焙煎の手順

続いて、実際にどのような手順で手網焙煎をしていくのか見ていきましょう。

 

生豆を手網に入れる

計量した生豆を手網に入れてフタをします。

フタはクリップでしっかり留めて、豆が飛び出さないようにしましょう。

 

コンロの火にかける

カセットコンロを中火にして、手網を火にかけます。

手網は、火から15㎝ほど上に離して水平に持ち、前後に振ります。

豆全体の水分をまんべんなく飛ばすつもりで、焦らずゆっくり加熱します。

 

チャフがはがれる

煎り始めてから1~2分ほどすると、チャフがはがれ落ち始めます。

 

4~5分経過するとさらに激しくチャフが飛び散り、豆の水分が抜けて白っぽくなり、次第にうっすらと色づいてきます。

香りはまだ青臭いままです。

チャフがすごく散らかるので気になるとは思いますが、そのままひたすら手網を振り続けましょう。

豆の色にバラつきがでないよう、網を振りながら火から少し遠ざけたりして調整します。

 

1ハゼが始まる

煎り始めてから10分ほど経過すると、チャフはほぼ出きって黄色みがかっていた豆の色は茶色っぽくなり、香ばしさが出てきます。

やがて豆がパチパチと音をたててはじける「1ハゼ」が始まります。

ここからは一気に焙煎が進むので、自分好みの焙煎度に到達したら手網を火からおろしましょう。

  • 1ハゼの直前で焙煎を止める ⇒ ライトロースト
  • 1ハゼの最中で焙煎を止める ⇒ シナモンロースト
  • 1ハゼの直後で焙煎を止める ⇒ ミディアムロースト

 

2ハゼが始まる

1ハゼが終わって2分ほどすると、まもなく豆がピチピチと音をたててはじける「2ハゼ」が始まります。

  • 2ハゼの手前で焙煎を止める ⇒ ハイロースト
  • 2ハゼの始まりで焙煎を止める ⇒ シティロースト
  • 2ハゼの最中で焙煎を止める ⇒ フルシティロースト
  • 2ハゼの終わりで焙煎を止める ⇒ フレンチロースト
  • 2ハゼを過ぎて焙煎を止める ⇒ イタリアンロースト

2ハゼが始まると、2~3分のうちに目まぐるしく焙煎度が進むので、自分が目指している焙煎度を見逃さないようにしましょう。

また、2ハゼでは火が近すぎると煎りムラができたり焙煎しすぎたりするので、少しコンロから手網を離して調整しましょう。

 

ざるに移し冷ます

自分の目指す焙煎度になったら、手網を火からおろしてすぐに豆を金ざるに広げます。

このとき、豆や手網はとても熱くなっているので、やけどに気をつけてくださいね。

焙煎は余熱でも進んでしまうので、ドライヤーを冷風にしてすぐに豆を冷やしましょう。

豆を素手で触れるくらいまで冷ましたら、豆を割って焙煎の状態を確認します。

豆の内側と外側が同じ色になっていれば、うまく焙煎できていますよ♪

焙煎した直後は豆から炭酸ガスがたくさん出ているので、数日置いてから容器に保存しましょう。

 

豆の保存方法についてはこちらの記事を参考にしてください。

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コーヒーの鮮度と保存方法について解説します!

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手網焙煎のメリット

焙煎に使う道具として、手網が向いている点として次のようなことが挙げられます。

 

安い

まず、コストを低く抑えられます。

手網自体は数千円で購入できるので、そこまで購入に二の足を踏むことはありません。

手網焙煎で使うほかの道具も、高額だったり特殊なものは必要ありません。

 

軽い

手網は非常にシンプルな構造をした道具なので、軽量でお手入れも簡単です。

家庭で身近な調理器具といえばフライパンですが、フライパンを20分も振り続けるのは結構しんどいですよね?

手網焙煎はコンロの上でひたすら手網を振り続けるので、重さが大事になってきます。

 

豆の変化が確認しやすい

手網はザル状の構造になっているので、焙煎している間も絶えず、豆の色や煎る音のちょっとした変化まで確認することができます。

焙煎度が次々と進んでいく中で自分が目指す焙煎度を見逃さないためにも、こうした些細な変化まで感じられるのはとても助かります。

 

煙がこもらない

焙煎をしていると煙が大量に発生しますが、この煙がこもってしまうとコーヒーがいぶり臭くなってしまいます。

手網であれば、煙が抜けていきやすい構造になっているので煙がこもりません。

また、コンロの火と手網の距離で、火の調整も柔軟に対応できます。

 

 

手網焙煎が上達するポイント

手網焙煎がうまくなるためには、どういったポイントを抑えておけばいいでしょうか?

 

生豆の選び方

生豆には焙煎の難易度がそれぞれあって、初心者向けの豆と上級者向けの豆があります。

 

小粒で肉薄の水分量が少ない豆が初心者向けです。

生産地としては、低地産のドミニカやハイチ、キューバなどのカリブ海産のものが向いています。

ナチュラル方式で精製された豆やオールドクロップも、水分量が少ないので煎りやすいですね。

また、ブラジル産の豆は比較的煎りやすい上に、お手頃価格で手に入りやすいですよ。

 

一方で、大粒で肉厚の水分量が多い豆は上級者向けです。

こういった豆は、中まで火が通らずに芯残りであったり煎りムラになりやすいです。

生産地としては、高地産のグアテマラ、コロンビア、ケニア産のものは難易度が高めです。

 

煎りムラを防ぐ

手網はコンロと水平に保ちつつ、楕円をイメージして前後に振ります。

手網を斜めに傾けてしまうと、豆がかたよって均等に加熱されず煎りムラができてしまいます。

 

火力は中火に固定しておいて、火加減は手網を火から離したり近づけたりして調節しましょう。

よかれと思って火力自体を変えてしまうと、逆に煎りムラになりやすいです。

また、火力が中火より強いと、豆の表面ばかりが焼けて内側まで火が通らず生っぽくなってしまうので気をつけましょう。

 

豆によって含まれる水分量にバラつきがあることも、煎りムラを引き起こしやすい要因の一つです。

この水分量のバラつきをなくすために、煎りはじめから大体10分くらいはあまり火に近づけすぎず、じっくり熱を加えて水分を抜いていきましょう!

 

 

深煎りまで焙煎する

はじめのうちは、生豆を一番深い焙煎度のイタリアンローストまで焙煎することで、まず一通りの変化を肌で感じましょう。

焙煎をしていく中で豆の色や豆を煎る音がどのように変化するかを把握して、それぞれの焙煎度に合わせて火からおろすタイミングなど、徐々に感覚をつかんでいきましょう♪

慣れてきたら、次は本来のその豆に合った焙煎度で焙煎して、その豆の個性を最大限に味わう段階へと進みましょう。

 

まとめ

この記事では、自宅でできる手網焙煎について見てきました。

手網焙煎は、初心者が焙煎にチャレンジする手始めとしてはもってこいの方法です。

手網の振り方など自分のさじ加減を要求される部分が大きいので、コツをつかむまでにはちょっと時間がかかるかもしれません。

それでもコツをつかんでしまえば、機械を使うよりも自分の力で焙煎したという達成感もひとしおなはずです。

自分の焙煎の仕方次第でコーヒーの味わいがこんなに変わるんだってことに気づいてしまったら、焙煎の面白さにはまってしまうかもしれませんよ♪

 








 

 

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