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ジャマイカのブルーマウンテンコーヒーの特徴について解説します!

2020年5月22日

 

コーヒーにあまり詳しくなくても、「ブルーマウンテン」は耳にしたことがありますよね?

ブルーマウンテンは、「コーヒーの王様」なんて称されたりもするジャマイカ産の高級なコーヒー豆なんです。

略して「ブルマン」と呼ぶ人もいますね。

この記事では、ブルーマウンテンとその生産国であるジャマイカについて詳しく解説します。

 

ブルーマウンテンとは

ブルーマウンテンは、ジャマイカ産のコーヒー豆のトップブランドとして位置づけられています。

では、そんなブルーマウンテンとはどんなコーヒー豆なのでしょうか。

 

ブルーマウンテンの定義

ブルーマウンテンと名乗れるのは、「ジャマイカ政府が法律で定めたブルーマウンテン地区で栽培され、法律で指定する精製工場で処理されたコーヒー豆」だけです。

ジャマイカ政府は、1953年にこのブルーマウンテンというコーヒー銘柄を定義し、コーヒー産業公社(CIB)にその品質を厳しく管理させています。

このように地理的に地域を特定してコーヒーの銘柄をブランド化したのは、世界初でした。

 

ブルーマウンテンの風味の特徴

ブルーマウンテンは、苦味、酸味、甘味のバランスが絶妙な「黄金バランス」の味わいと評されます。

フローラル系の上品で優雅な香りにも富んでいて、まろやかでやわらかな口当たりなのも特徴です。

寒暖差が大きいことで豆が引き締まって、コクもあります。

クセがなくて飲みやすいので、日本人好みなコーヒーになっています。

 

ブルーマウンテンの持つこの素晴らしい風味を存分に味わうには、ミディアムロースト~ハイローストに焙煎してストレートで飲むのがベストです。

ハイローストより深くまで焙煎すると、せっかくの風味が損なわれてしまいます。

 

ブルーマウンテンの等級と格付け

ブルーマウンテンは、スクリーンサイズと欠点数で格付けしています。

等級としては、スクリーンサイズの大きいものから「No.1」「No.2」「No.3」と、それ以外に「ピーベリー」と欠点数の高い「トリエイジ」があります。

ジャマイカでの格付けはとても厳しく行われているので、「No.1」の等級を与えられたブルーマウンテンは最高級の品質が保証されています。

 

ブルーマウンテン地区の栽培環境

ブルーマウンテン地区は、山岳地帯で昼と夜で一日の気温差が大きく降水量の多い地域です。

とりわけこの地域特有なのは、カリブ海から流れこむ湿った空気がブルーマウンテンの山肌にあたって発生する霧、いわゆる「ブルーマウンテンミスト」です。

ブルーマウンテンミストは、日中晴れていたと思っても、5~10分の短時間の間に霧が発生しては消えてを繰り返します。

ブルーマウンテンの評価が高いのは、この霧により日差しの強さが緩和されコーヒー豆が乾燥から守られたおかげともいえるでしょう。

 

ブルーマウンテンの生産状況

ブルーマウンテン地区では、ティピカという品種を栽培しています。

ティピカは、アラビカ種の中でも古くからある品種で、サビ病に弱く収穫量の少ない品種です。

周辺の国々では、ティピカではなくカトゥーラなどのより生産性の高い品種を栽培する傾向にありますが、ジャマイカでは味や香りといった品質を重視してティピカを栽培し続けています。

 

ブルーマウンテン地区の農園は、急な斜面にコーヒー豆が栽培されているため機械を使って収穫をすることができません。

収穫は、完熟した実を一つずつ丁寧に手で摘んでいきます。

収穫の時期は10~4月頃で、収穫したコーヒー豆は指定された工場に運ばれウォッシュドで精製処理されます。

(このウォッシュドという精製方法は、ジャマイカが始まりと言われているんですよ。)

その後、念入りな選別作業と厳しい検査を行って、ようやく出荷されます。

出荷する時には、麻袋ではなくて木樽に詰められます。

これは、世界でもブルーマウンテンだけなんです!

樽に詰めることで、適度に温度や湿度の変化が調整されて、品質が保たれるんですって。

麻袋よりもだいぶコストがかかるような気がしますが、これもブランド価値を高めるのに一役買ってますよね。

 

ブルーマウンテンNo.1 クライスデール

ブルーマウンテンの中でも最も等級の高い「ブルーマウンテンNo.1」。

その生産地として有名な地域の一つが、クライスデール地区です。

クライスデール地区は、200年以上前の1800年にイギリス人のコリン・マクラ―ティ博士が開いたクライスデール農園を中心として発展した地域です。

標高は1000mほどで、ジャマイカ南東部で首都キングストンの北に位置するセント・アンドリュー教区にあります。

法律で定めたブルーマウンテン地区の真ん中に位置するので、「ザ・ハート・オ ブ・ザ・ブルーマウンテン」と呼ばれたりもします。

クライスデール農園自体は既に閉鎖されていますが、地域としては、今もなおブルーマウンテンの有数の生産地として発展をし続けているんですね。

 

ジャマイカの基礎情報

  • 国名:ジャマイカ
  • 首都:キングストン
  • 人口:約293万人
  • 言語:英語
  • 面積:約1万990㎢(日本の秋田県ほどの大きさ)

ジャマイカは、カリブ海に位置する自然豊かな小さい島国です。

ジャマイカという国名は、もともと先住民のタイノ族が使っていた「XAYMACA(ザイマカ / 森と水の大地)」からきています。

東部には標高2256mにもなるブルーマウンテン山脈がそびえていて、山地が国土の8割を占めています。

気候としては、基本的に熱帯気候で平野部では平均気温が27℃ほどですが、標高が高くなればなるほど平均気温は22℃を下回っていき、朝晩はさらに冷え込みます。

1~3月が乾季で、それ以外の9ヵ月は雨季にあたります。

特に5~6月と10~11月頃は降水量が多い傾向にあり、8~11月はハリケーンもやってきます。

降水量にも地域差があり、高地では平野部よりも降水量が多いです。

このような気候のジャマイカは、コーヒー栽培に適した条件が揃っていてコーヒー産業は盛んであるものの、世界に占めるコーヒー生産量は0.01%もありません。

ただ、ジャマイカで作られたコーヒー豆の大部分は日本へ輸出されています。

そのため、ジャマイカのコーヒーは世界的にはそこまで知られていませんが、日本では知名度が高いんですね。

そんなにジャマイカと日本のコーヒーのつながりが強かったとは。

 

ジャマイカのコーヒー生産の歴史

ジャマイカでコーヒー豆の栽培が始まったのは、1728年にジャマイカ総督のニコラス・ローズ卿がフランス領のマルティニーク島から持ち込んだのがきっかけでした。

当時、ジャマイカはイギリスの植民地下にあったので、プランテーションとしてコーヒーの栽培が行われ、生産が拡大していきました。

しかし1833年に奴隷制度が廃止されると、それまで奴隷に頼っていたコーヒー栽培は労働力が不足するようになり徐々に衰退していきます。

そこで1948年にコーヒー産業公社(CIB/Coffee Industry Board )を設立して、コーヒー産業の復興を目指して品質向上とブランディングに力を注ぎました。

こうして、今のジャマイカのコーヒー産業の発展に繋がっているんですね。

 

まとめ

この記事では、ブルーマウンテンコーヒーの特徴について見てきました。

ブルーマウンテンは、とりわけ日本人に愛されているコーヒーなんですね。

それだけ、日本人の味覚とうまくマッチする味わいだということでしょう。

国や地域によっても、味の好みって違いますからね。

でも、樽に入ったコーヒー豆を見る機会はなかなかないので、一度見てみたいですね♪

 

 

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