名古屋には老舗の喫茶店がたくさんありますが、中でも有名なのが
『コンパル』
終戦直後の昭和22年(1947年)に開業してから72年。
昭和の味を今も楽しめるお店ですよ♪
訪れたのは大須本店
コンパルは名古屋市内に8店舗の系列店があるのですが、モーニングスナップスが訪れたのは大須にある本店。
本店に来ると何を大切にしてるお店なのかが分かるんですよね。
大須の商店街は昭和初期から続く老舗と流行を発信する新しいお店が混在してて楽しいです♪
喫茶店では超老舗の松屋コーヒー本店もありますよ。
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松屋コーヒー本店『CAFE LE PIN』のモーニング 大須・上前津駅
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コンパルはココ!
黒字に白抜きの看板が目印です。
やたら賑やかなお寺「万松寺」のすぐ近く。
いかにも古い喫茶店という感じの佇まい。
自転車で来ているお客さんも多いですね。
食品サンプルの入ったショーケースは昔ながらのデザイン。
このインスタ映えしない感じ(笑)
逆に昭和感があっていいですね♪
コンパルの店内
平日は全面喫煙可
店内は一面ダークブラウン。
暗めの照明に低めのテーブルと椅子。
店内に入ると「お好きな席へどうぞ♪」と店員さんが仰ってくれました。
一番端っこの席から見た店内。
いい雰囲気ですね。
純喫茶のような雰囲気ですが、シルバー世代だけでなく20代のお客さんも多いです。土地柄ですかね。
コンパルに来店する際には2点だけ注意してほしいことがあります。
ひとつめは、コンパルのテーブルと椅子は4人掛けですが4人で座るには狭すぎること。
写真で見るより実物は小さいんですよ。
以前、身長192cmの友達と3人で来たことがあるのですが、2人で横並びに座るのは不可能でした。
170cm台後半の男性が横並びで座っても、めちゃくちゃ窮屈です。
4人掛けのテーブルに2人で座るのがちょうどいいサイズになっているので、3人以上で来店する時は注意してくださいね。
もうひとつの注意点は、平日は全面喫煙可能ということ。
この日は平日に訪れたのですが、半数以上のお客さんがタバコを吸っていたので、店内はかなり煙かったです。
私はタバコの煙をあまり気にしない方ですが、それでもちょっと厳しいかなと思いました。
隣の席でタバコを吸っていたのは20歳くらいの美女だったので、「貴女の煙なら僕は我慢するよ」と思いました(笑)
可愛いは正義!
でもいつも隣に美女が座ってくれるとは限りませんからね。
土日祝日は終日全面禁煙になるので、タバコがNGな人は休日に来店しましょう。
コンパルのモーニングセットとエビフライサンド
さてさて、コンパルのモーニングですが。
名古屋では当たり前になっているモーニングサービスはありません。
ドリンクを注文したら自動的にトーストやゆで玉子が付いてくるアレがないんです。
ドリンクにプラス130円するとハムエッグトーストが付いてくるモーニングセットならありますよ。
私が注文したのはホットコーヒーとハムエッグトーストのモーニングセット。
400円のコーヒーに+130円でハムエッグトーストを付けて、530円。
ネルドリップで淹れたブレンドコーヒーで、量は少ないです。
特注の厚手のネルを使い、一度ネルを通して抽出したコーヒーを手鍋に移し、再度ネルを通します。
2度ネルでこすわけです。この淹れ方をコンパルでは"かえし"と呼んでいます。
苦みが強めで、コクや甘味は適度。酸味はとても弱い。
尖った特徴のないコーヒーという印象でした。
コーヒーフレッシュがあふれんばかりに入っているのがちょっと面白かったです。よくこぼさずに運べるなと(笑)
実はこのフレッシュは生乳のみで作られていて、余計な添加物は一切入っていないんですよ。
ハムエッグトーストは、薄切りのトーストに目玉焼き、ハム、千切りキャベツをサンドして、ケチャップソースで味付けしてあります。
普通に美味しい。全然アリ。
店内が暗いので美味しそうに写真が撮れなかったけど、味は文句なしです。
相方さんが注文したのはミックスジュース。
ミックスジュースってお店によってけっこう味が違うんですけど、
コンパルのミックスジュースはバナナの風味とパイナップルの酸味のハーモニーがいい感じ。
美味しいです。
そして、コンパルと言えば忘れてはならないメニューがあります。
それは・・・
エビフライサンド!!
じゃーん!!
コンパルの看板メニューです。
コンパルは昭和35年からサンドウィッチをメニューに加え、現在ではサンドウィッチとコーヒーのお店として看板を掲げています。
そのためサンドウィッチの種類が豊富なんですけど、
その中でも一押しなのがエビフライサンド。
具はエビフライ、千切りキャベツ、薄焼きの玉子焼き。タルタルソースとカツソース(ウスターソース)で味付けしてあります。
味はたぶんみなさんの想像通り。普通に旨い。
ボリューミーに見えますが、女性でも一人でペロリといけるくらいの量。
食べると100%具がこぼれ落ちるので、好きな人と来店する際はお行儀悪くならないように注意して食べましょう(笑)
コンパル大須本店の店舗情報
コンパルのメニュー
主なドリンクメニューは以下の通り。
- 400円 コーヒー
- 400円 アメリカンコーヒー
- 400円 カフェ・オ・レ
- 470円 ウインナーコーヒー
- 400円 紅茶
- 400円 ココア
- 400円 ポタージュスープ
- 400円 野菜ジュース
- 420円 トマトジュース
- 420円 パインジュース
- 450円 メロンジュース
- 450円 ミックスジュース
- 450円 レモンスカッシュ
- 400円 抹茶ミルク
- 470円 クリームソーダ
- 540円 メロンフロート
- 400円 チョコバナナパフェ
- 600円 小倉クリームみつ豆
軽食メニューにはサンドウィッチのランチセットもありますよ♪
主な軽食メニューは以下の通り。
- 930円 エビフライサンド
- 720円 ポークカツサンド
- 630円 コーチン玉子サンド
- 620円 ジャーマンカツサンド
- 580円 野菜サンド
- 550円 野菜エッグサンド
- 550円 エッグポテトサンド
- 580円 ハム野菜サンド
- 580円 ハムエッグサンド
- 550円 フルーツサンド
- 610円 ミックスサンド
- 340円 小倉トースト
- 360円 ホットドッグ
電話注文でお持ち帰りもできます。
※コンパルのメニューは各店で微妙に異なります。ここで紹介したのは大須本店のメニューです。
所在地&電話番号
- 住所
〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須3-20-19 - 電話番号
052-241-3883
アクセス方法
- 最寄り駅
地下鉄名城線・鶴舞線「上前津」12番出口より徒歩3~4分 - 駐車場
なし
私たちは車で来ました。
大須に来る時にいつも車を止めるのはこのコインパーキング。
平日の午前中はいつも空いてるので便利です。
三菱UFJ銀行上前津支店のすぐ隣にあるパーキングなんですけど、UFJのATMなどを利用すれば無料券がもらえるんですよ。
営業時間&定休日
- 営業時間
8:00~21:00(L.O. 20:45) - モーニング時間
8:00~11:00 - ランチタイム
11:00~14:00 - 定休日
なし
決済方法
現金またはEdyのみ。
クレジットカードなどは使えません。
食べログにはカード可と書いてありますが嘘です。店員さんに確認しました。
その他
座席数 86席
コンパル各店 公式サイト
- コンパル公式サイト
http://www.konparu.co.jp/index.html - メイチカ店
http://www.konparu.co.jp/meichika.html - 栄西店
http://www.konparu.co.jp/sakaenishi.html - 栄東店
http://www.konparu.co.jp/sakaehigashi.html - 金山店
http://www.konparu.co.jp/kanayama.html - 御器所店
http://www.konparu.co.jp/gokiso.html - 平和店
http://www.konparu.co.jp/heiwa.html - 今池店
http://www.konparu.co.jp/imaike.html - 国際センタービル店(閉店)
シンガーソングライターのユーミンさんは名古屋で仕事があった時にはコンパルのメイチカ店によく来店されるみたいですよ。
エビフライは本当に名古屋の名物?
少し余談を。
名古屋の名物として「エビフライ」の名前が挙がることがありますよね。
コンパルでもエビフライサンドを名古屋名物としてメニューに表示しています。
私は生まれが愛知県一宮市で、今は名古屋市に住んでいるのですが、エビフライのことを名物だと思っている地元の人に会ったことがないんですよ。
エビフライの名店と呼ばれるような老舗も知りません。たぶんないです。
エビフライが名物と言われている理由は「愛知県の県魚が車エビだから」「名古屋ではエビフライがおもてなしの料理だったから」「シャチホコがエビフライに似ているから」などいろんな説が言われているんですけど、どうもしっくりきません。
私は「どの説も嘘くさいなー」と思っていたんですよね。
いい機会なので、
なぜエビフライが名古屋名物だと言われるようになったのか、その由来を調べてみました。
すると驚くべき事実が!!
Wikipediaに詳しい経緯が書いてあったんです。
長いので要約すると、
エビフライは名古屋名物ではなかったけど、
タレントのタモリさんが「名古屋人はエビフライのことをエビフリャーと言うんだよ」と笑っていいともで繰り返し笑いのネタにしていたら、
それが広まって「エビフライは名古屋名物」といつしか認識されるようになった。
名古屋弁ではエビフライのことをエビフリャーとは言わないし、名物ではないのでエビフライの専門店などもなかったそうです。
タモリさんがネタとして作った漫談が誤解されたんですね。
もちろん名古屋の人たちは冗談だと分かった上で笑っていたんだけど、名古屋のことを知らない人たちは真に受けちゃったというわけ。
Googleビジネスや食べログの口コミを読むと、
県外の人がコンパルに来店して「これが名古屋名物か!!」と思ってエビフライサンドを食べているようですが、それ勘違いですからね。
コンパルのメニューには名古屋名物と書かれているけど、みんなの勘違いに便乗しているだけなので騙されないようにしましょう(笑)